ペルシャ庭園

The Persian Garden

ペルシャ庭園

イラン国内各地に現存する伝統的ペルシャ式庭園のうち9つが、「ペルシャ庭園」として世界遺産に登録されています。

これらの庭園は、紀元前6世紀にパサルガダエのキュロス王の宮殿複合施設で生まれたペルシャ庭園の原則を保持しつつ、各地域の気候条件に適応した多様なデザインを示しています。チャハルバーグと呼ばれる四分庭園の原則は、エデン(地上の楽園)の概念を具現化したものであり、またゾロアスター教の4元素 – 点、地、水、植物 – を象徴すると考えられています。

ペルシャ庭園は洗練された灌漑システムを備え、装飾においても水が重要な役割を果たしているのが特徴です。パビリオンや噴水、植栽で美しく彩られ、自然と人工の要素を融合させた庭園は、世界中に見られる幾何学的な庭園レイアウトの原型となりました。遠くスペインやインドの庭園デザインにも影響を与えたことがわかっています。

卓越した建築技術や芸術性に加え、二千年以上にわたりイランの伝統文化を庭園という独特の表現で証明してきた点、文学や工芸などへの芸術的インスピレーションの源泉としての貢献が評価され、2011年に世界遺産に登録されました。

国名 / エリア アジア / イラン
登録年 2011
登録基準 文化遺産 (i) (ii) (iii) (iv) (vi)
備考 The Persian Garden(UNESCO)

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