アル-ヒジュル古代遺跡(マダイン・サーレハ)

Hegra Archaeological Site (al-Hijr / Madā ͐ in Ṣāliḥ)

アル-ヒジュル古代遺跡は、サウジアラビアの西部に位置し、古代都市マダイン・サーレハに存在したナバテア文明の主要な遺跡。現存するナバテア人の遺跡としては、ヨルダンのペトラ以南では最大のもので、特に紀元1世紀前前後の文明を証明するものです。

アル-ヒジュルとは「岩が多い地」という意味。その名の通りの岩地の下には多数の人工の井戸が見られ、それらはナバテア人農業用の水圧技術を熟知していたことを示しています。また、砂岩に直接切り込まれ飾られた大規模な墓やモニュメントの集合体が、非常に状態良く残されています。

この地域はアラビア半島、地中海、アジアの間の交易路上、さまざまな文明が交わる場所に位置し、遺跡の建築や装飾にはアッシリア、エジプト、フェニキア、ヘレニズムといった文明の影響が見られます。キャラバン交易の重要な文化交流の中心地であったことも見て取れます。

国名 / エリア アジア / サウジアラビア
登録年 2008
登録基準 文化遺産 (ii) (iii)
備考 Hegra Archaeological Site (al-Hijr / Madā ͐ in Ṣāliḥ)(UNESCO)

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