イスタンブール歴史地域

Historic Areas of Istanbul

イスタンブール歴史地域
Historic Areas of Istanbul by Adli Wahid on Unsplash

概要

イスタンブール歴史地域

イスタンブールは、世界で唯一ヨーロッパ大陸とアジア大陸にまたがっている都市です。大陸の間にはボスポラス海峡があり、東側がアジア大陸、西側がヨーロッパ大陸で3つの橋と海底トンネルで繋がっています。

イスタンブール歴史地区は、イスタンブールのヨーロッパ大陸側にあります。旧市街と呼ばれる遺跡公園地区(スルタンアフメット地区)、スレイマニエ・モスクと付属保護地区、ゼイレク・モスクと付属保護地区、イスタンブール大城壁地区の4つの地区からなり、1985年に世界文化遺産に登録されました。

ヨーロッパとアジアを結ぶボスポラス海峡の橋と海底トンネル

ボスポラス橋

ボスポラス海峡には3つの橋がかかっており、車で渡ることができます。
1973年に1つ目の橋であるボスポラス橋が完成しました。全長1510mの吊り橋で、ヨーロッパ側のオルタキョイ地区と、アジア側のベイレルベイ地区を結んでいます。

2つ目の橋は「ファーティフスルターメンメフメット橋(通称:第2ボスポラス橋)」といい、日本の政府開発援助(ODA)によって1988年に架けられました。
3つ目の橋は「ヤウズ・スルタン・セリム橋(通称:第3ボスポラス橋)」といい、ヨーロッパ側のガリプチェとアジア側のポイラズキョイを結んでおり、2016年に完成しました。

ボスポラス海峡トンネルは2013年に貫通し、ヨーロッパ側とアジア側に電車移動することができるようになりました。このトンネルも日本の企業が施工しています。

歴史

イスタンブールはギリシャ人が植民として築いた「ビザンティオン」から始まりました。330年にローマ帝国の皇帝であったコンスタンティヌス1世が、ビザンティオンの地に「コンスタンティノープル」という新しい首都を築き、東ローマ帝国の行政首都となりました。絹織物や貴金属工芸などの貿易が盛んに行われるようになり、商工都市としても発展を遂げ、東地中海の政治経済、文化・宗教の中心となります。

395年にローマ帝国が東西に分裂し、コンスタンティノープルは「第二のローマ」と呼ばれるようになります。しかし、カトリック教会との対立により、7世紀ごろから「ビザンツ帝国」と名称を変更し首都としての機能を保ちます。1453年にオスマン帝国のメフメト2世らに侵攻を受け、ビザンツ帝国は滅亡し「オスマン帝国」となり、後にイスタンブールと改称されます。

イスタンブールは三方をボスポラス海峡、金角湾、マルマラ海に囲まれているため防御力が高く、難攻不落の要塞都市を築きやすかったため軍事的な価値が高く、ローマ帝国、ビザンツ帝国、オスマン帝国と3つの大帝国の首都として発展を遂げてきた歴史を持つ都市です。

必見ポイント

ビザンティン建築の最高傑作!アヤ・ソフィア

アヤ・ソフィア

ローマ帝国時代の330年にキリスト教聖堂として建てられたのが始まりです。その後2度の焼失を経て6世紀にユスティニアヌス1世によって再建され、オスマン帝国時代はイスラム教のモスクとして使われてきました。

大規模な石造建築で、ローマ時代のバリシカ様式とビザンティン様式を用いて作られました。高さ約55m、直径約31mの巨大なドームを有しており、ローマ建築とキリスト建築が混在する初期ビザンティン建築の傑作と称されています。

内部の壁にはフレスコ画やモザイク画が描かれており、モザイク画は9〜12世紀のビザンティン芸術を象徴しています。壁や柱に大理石を使用し、繊細な装飾が施されています。1935年から博物館として利用されてきましたが、2020年に再びモスクとして利用されるようになりました。

別名はチューリップ宮殿!トプカプ宮殿

トプカプ宮殿
Topkapı Palace by jameswberk, on Flickr

15世紀から19世紀にかけてオスマン帝国の全ての皇帝が居住し、政治の中心を担っていた宮殿。トプカプ宮殿は二重の城壁に囲まれており、「大砲の門」にちなんでトプカプと呼ばれるようになりました。

トプカプ宮殿

ボスポラス海峡と金角湾、マルマラ海に囲まれた半島の小高い丘の上にあり、総敷地面積は70万㎡と広大です。1853年まで使用されていましたが現在は博物館となっており、多くの展示ホール、宝物庫、ハレム、庭園を見学することができます。

トプカプ宮殿の宝物庫には金、銀、ルビー、エメラルド、翡翠、真珠、ダイアモンドで作成・装飾されたコレクションが多く展示されており「世界の富を集めた」と言われているオスマン帝国皇帝たちの豪華な生活を垣間見ることができます。

宮殿の庭園ではチューリップの栽培が盛んに行われていたため、チューリップ宮殿という別名があります。

世界一美しいと称されるブルーモスク

ブルーモスク

別名「スルタンアフメトモスク」とも呼ばれており、オスマン帝国第14代皇帝のアフメット1世によって建てられました。青色を基調とした21,043枚のタイルが敷き詰められており、その美しさからブルーモスクと呼ばれています。内部は200以上のステンドグラスで作られた窓があり、入り込む自然の光がブルーモスクの美しさをより一層引き立てています。

6本のミナレット(尖塔)が建っていますが、これは建築家の聞き間違いよって建てられたと言われています。アフメット1世は本来「金の塔」の作成を依頼しましたが、金(アルトゥン)を6(アルトゥ)と間違えて建築されました。

ブルーモスクは現在もイスラム教のモスクとして利用されているため、露出の多い服装では入ることがでず、女性は頭にスカーフを巻いて入場する必要があります。


国名 / エリア アジア / トルコ
登録年 1985年
登録基準 文化遺産 (i) (ii) (iii) (iv)
備考 ■関連サイト
Historic Areas of Istanbul(UNESCO)

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