「タッターの文化財」は、パキスタンのシンド州に位置する重要な考古学的遺産で、2004年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺産は、紀元前4世紀から3世紀にかけて栄えたインダス文明の遺跡で、タッターはその中心都市の一つとされています。タッター遺跡は、インダス川の近くにあり、当時の高度な都市計画や社会構造を示す貴重な証拠を提供しています。

タッターの文化財には、インダス文明特有の高度な水道システム、家屋の遺構、貯蔵施設、商業活動の跡が発見されており、当時の生活の様子が伺えます。特に、都市内の整然とした道路網や建築物の配置から、計画的な都市設計が行われていたことがわかります。また、インダス文字の刻まれた遺物や、多くの土器、彫刻などが発見されており、インダス文明の文化的・芸術的な面を知る上で非常に重要な遺跡です。

タッター遺跡は、インダス文明がいかに先進的であったか、またその後の地域文明に与えた影響を理解するための鍵となる場所です。現在、発掘調査が続けられており、タッターはインダス文明の他の都市遺跡と並んで、考古学的に非常に価値のある遺産として注目されています。
国名 / エリア | アジア / パキスタン |
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登録年 | 1981年 |
登録基準 | 文化遺産 (iii) |
備考 | ■関連サイト Historical Monuments at Makli, Thatta(UNESCO) |