ザラフシャン・カラクム回廊は、中央アジアのウズベキスタン、タジキスタン、トルクメニスタンにまたがる東西約866キロの交易路で、古代のシルクロードの要衝をなしていました。ザラフシャン川沿いに始まり、カラクム砂漠を越えてメルヴ・オアシスへ至るこの道筋には、山岳、肥沃な谷、砂漠地帯など多様な環境に適応した町や砦、隊商宿が点在しています。
ここは古代ソグド人商人が繁栄した地であり、彼らをはじめとする諸民族の交流によって政治・経済・宗教・技術・芸術が発展しました。紀元前2世紀から紀元16世紀にかけて、この回廊は長距離交易の中心として三度の繁栄期を迎え、都市計画や建築、信仰形態に多様な文明の影響が見られます。多文化の交流を示す建築や遺構、交易を通じて形成された文化的伝統、人と自然が共存した定住形態などが評価され、中央アジアにおける人類史的価値を今に伝えています。
国名 / エリア | アジア / ウズベキスタン / タジキスタン / トルクメニスタン |
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登録年 | 2023 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iii) (v) |
備考 | ■関連サイト Silk Roads: Zarafshan-Karakum Corridor(UNESCO) |