チェコ中部、ブルノのツゲンドハット邸は、ドイツのモダニズム建築家ミース・ファン・デル・ローエにより設計された個人住宅。1928年から1930年にかけて建てられたこの邸宅は、1920年代にヨーロッパで興った建築の近代化運動における国際様式の傑作で、その運動の世界各国への普及に一役買いました。
ツゲンドハット邸は、20世紀の住宅建築の先駆け的存在とされ、新しい近代的な生活様式のニーズに応えるために導入された革新的な空間的・美的概念が反映された建築です。ミース・ファン・デル・ローエは、邸宅内の家具や隣接する庭園のデザインも行い、建設行程も見守ったといわれています。またここは、1992年にチェコとスロバキアが分離独立を決めた際の調印式が行われた歴史的な場所でもあります。
国名 / エリア | チェコ / ヨーロッパ |
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登録年 | 2001 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iv) |
備考 | Tugendhat Villa in Brno(UNESCO) |