ランゲル島保護区の自然生態系

Natural System of Wrangel Island Reserve

北極圏の高緯度に位置する「ランゲル島保護区の自然生態系」は、山岳地帯のランゲル島(7,608 km2)、ヘラルド島(11 km2)および周囲の海域により構成される世界遺産です。

ランゲル島はツンドラ気候に属しますが、第四紀氷河期に氷河に覆われなかったため、長い進化の過程を通じ独自の生態系が維持されてきました。このため、北極圏の他のどの地域にも見られない豊かな固有の植物相や、トナカイの独特な身体的適応などが確認されています。

また、ランゲル島は高緯度北極圏において傑出した生物多様性の高さを誇ります。タイヘイヨウセイウチの個体数、およびホッキョクグマの巣穴の密度においては、この地域が世界最高です。ここはメキシコから移動するコククジラの主な餌場であり、多くの絶滅危惧種を含む約100種の渡り鳥の最北端の営巣地となっています。

国名 / エリア ヨーロッパ / ロシア
登録年 2004
登録基準 自然遺産 (ix) (x)
備考 ■関連サイト
Natural System of Wrangel Island Reserve(UNESCO)

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