ウガンダの首都カンパラ近郊に位置する「カスビのブガンダ王国歴代国王の墓」は、アフリカ伝統建築と精神文化を象徴する重要な遺産であり、2001年にユネスコ世界遺産に登録されました。この墓所は、ブガンダ王国の歴代4人のカバカ(王)の霊廟として使われており、現在も王家の聖地として宗教的・文化的儀式が行われています。
最も注目されるのは、巨大な草葺き屋根の建物「ムズィブ・アザーラ・ムパンガ」で、木材、葦、土などの自然素材で建てられたその構造は、アフリカの伝統的建築技術の粋を集めたものと評価されています。この建造物は、ブガンダ文化の精神性、建築美、そして政治的権威を象徴しており、王族と国民との深い絆を物語っています。
2010年には火災により主要部分が焼失しましたが、その後、地元コミュニティと国際社会の協力により復興が進められています。現在も文化継承と修復作業が続けられており、アフリカの無形文化遺産を保護する象徴的な取り組みとして世界的に注目されています。
| 国名 / エリア | アフリカ / ウガンダ |
|---|---|
| 登録年 | 2001 |
| 登録基準 | 文化遺産 (i) (iii) (iv) (vi) |
| 備考 | ■関連サイト Tombs of Buganda Kings at Kasubi(UNESCO) |
