セゴビア旧市街とローマ水道橋

Old Town of Segovia and its Aqueduct

セゴビアの概要

セゴビアには歴史的な建造物が多く残っています。中でも有名なのが約2000年前に造られた「水道橋」。スペインの水道橋では最大規模で、全長813m、幅2.4m、高さ28.5mの大きさを誇り、128の2層の石造アーチで形成されています。この水道橋と歴史的な街並みは1985年に世界文化遺産に登録されました。

セゴビアは首都マドリードから北西約90kmの場所にあり、高速鉄道で約30分、直通バスでも約1時間で行くことができる人気の観光地。街自体も小さく、徒歩でも半日あれば見どころを回ることができます。

ローマ水道橋

ローマ水道橋

古代ローマ時代にセゴビア城(アルカサル)から約18km離れたアセベダ川から水を運ぶために、古代ローマ人によって作られました。石と石の接合にセメントなどは使わず、2万400個の石が積み上げられており、19世紀まで水を供給するために使われ続けていました。

ローマ水道橋は「悪魔の橋」という異名があります。これは橋が巨大であることや、当時では考えられないほど高度な土木技術で短期間に造られたこと、悪魔が作り上げたという伝説があることなど諸説ありますが、当時の人々が作り上げたことが信じられないほど圧巻の橋です。

セゴビアの歴史

セゴビア
Photo by Isabella Smith on Unsplash

セゴビアはケルト・イベリア人によって築かれた街です。「セゴビア」という名前は、ケルト語で「砦」という意味を持ちます。4世紀に起こったゲルマン人の大移動により西ゴート王国が建国され、711年にイスラム教徒に征服されますが、レコンキスタによってキリスト教徒がセゴビアを奪還します。

11世紀にカスティーリャ王国の国王アルフォンソ6世が西ゴート王国の首都トレドを征服し、アルフォンソ6世の娘婿であるライムンドがセゴビアにカテドラルを創建しました。11世紀以降は毛織物産業が盛んとなり中世にセゴビアは最盛期を迎えます。

必見ポイント

白雪姫のモデルになったお城!アルカサル

アルカサル

アルカサルとは、スペイン語で「宮殿」や「要塞」を意味しています。もともとは古代ケルト時代に城が築かれていましたが、その城跡にレコンキスタ時代のカスティーリャ王が住むための城として建てられました。外観も魅力的ですが、城の内部や庭園も華やかで美しく見どころが満載です。

まるで貴婦人!?華やかな大聖堂「カテドラル」

カテドラル
Photo by Eduardo Rodriguez on Unsplash

「カテドラルの貴婦人」としても知られる大聖堂は、スペイン最後のゴシック建築で、高さ88m、奥行き105m、幅50mの大きさを誇ります。内部にある16世紀のステンドグラスや、18世紀のバロックオルガンなどが目を引きます。また、大聖堂の塔は登ることができ、セゴビアの旧市街を眺めることができます。

国名 / エリア スペイン / ヨーロッパ
登録年 1985年
登録基準 文化遺産 (i) (iii) (iv)
備考 ■関連サイト
Old Town of Segovia and its Aqueduct(UNESCO)

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