「アルプス山系の先史時代杭上住居跡群」は、ヨーロッパのアルプス周辺の6ヵ国で見つかった紀元前5000年~500年ごろにかけての先史時代の集落の遺跡により構成されています。これらは水面、湖畔、川や湿地に沿い建てられた杭上住居の遺跡で、その数は111カ所にのぼります。浸水した遺跡からは極めて状態良く保存された有機物が採取され、大規模な水中考古学調査・研究により、ヨーロッパの初期の農耕社会が4000年以上かけて成し遂げた農業、畜産、冶金技術の発展を知ることができます。また、集められた考古学的証拠から、当時の社会が環境とどのように相互作用し、新しい技術や気候変動にいかに対応していたかを理解することができます。
国名 / エリア | イタリア / オーストリア / スイス / スロベニア / ドイツ / フランス / ヨーロッパ |
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登録年 | 2011 |
登録基準 | 文化遺産 (iv) (v) |
備考 | Prehistoric Pile Dwellings around the Alps(UNESCO) |