ダルムシュタットのマチルダの丘

ドイツ中西部、フランクフルトから南へ30㎞に位置する都市ダルムシュタット。この街にあるマチルダの丘の芸術家村（コロニー）は、芸術振興に熱心であったヘッセン大公エルンスト・ルートヴィヒにより1897年に設立された、建築、芸術、工芸における改革運動の中心地です。

芸術家村の設立にあたり、マチルダの丘にはアーツ・アンド・クラフツ運動とウィーン分離派の影響を受けた、実験的な初期モダニズム建築、都市計画、景観デザインが施されました。その後、20世紀初頭に相次いで開催された国際博覧会を経て規模が拡張されました。邸宅、スタジオ、塔など、23の建造物が、「ダルムシュタットのマチルダの丘」として世界遺産に登録されています。