マサダは、イスラエルの死海西岸に約400mの高さでそびえる城跡。第一次ユダヤ戦争の遺跡で、「マサダ」とはヘブライ語で要塞を意味します。
紀元前120年頃、死海ほとりの砂漠の岩山に建設され、後にユダヤを支配していたヘロデ王により離宮などが増築。切り立った崖に囲まれており、山頂へは「蛇の道」と呼ばれる細い登山道が1本あるのみのため、難攻不落と言われました。
ヘロデ王の死後、紀元66年にローマ帝国の圧政によりユダヤ戦争が勃発。70年に都エルサレムは陥落し、追われた約1000人のユダヤ人はマサダで73年まで堅守しました。ローマ軍によりマサダが陥落する前夜、女子供7人を残し、全員が集団自決しました。
イスラエルには、悲劇を二度と繰り返さないというユダヤ人の決意の表れとして「マサダは二度と陥落せず」という合言葉があります。
マサダは現代ユダヤ民族の聖地となっており、イスラエル国防軍の入隊宣誓式はマサダで行われています。
国名 / エリア | アジア / イスラエル |
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登録年 | 2001 |
登録基準 | 文化遺産 (iii) (iv) (vi) |
備考 | ■関連サイト Masada(UNESCO) ■アクセス テルアビブ発エルサレム経由のバスで、約4時間。マサダ頂上へに行くには、ロープウェーで約3分 |