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概要
マデイラ諸島のラウリシルヴァとは、ポルトガルのマデイラ島に分布する照葉樹林です。
マデイラ諸島はポルトガルの首都リスボンから南西約1,000㎞の大西洋に浮かぶ火山列島。「ラウリシルヴァ」とはポルトガル語で照葉樹林のことを言います。マデイラ島の北側に広がる照葉樹林の原生林が、世界自然遺産に登録されています。
昔、ヨーロッパの広範囲には照葉樹林が広がっていましたが、約258万8000年前の氷河期の影響で、ほとんど無くなってしまいました。しかし、マデイラ島は氷河期の影響を受けず、現代まで照葉樹林原生林が残る貴重な地域となっています。このため正式には「遺存型照葉樹林」と呼ばれています。
マデイラ島は「太平洋の真珠」と称される美しい島で、今ではポルトガルの人気の観光地となっています。
マデイラ島の特徴
豊富な水
マデイラ島の北側の森から豊富な水が育まれています。
ラウリシルヴァ(照葉樹林)は古木の林があり、この地域は常に霧に包まれています。古木にはシダがびっしりと生えており、少しでも光があたるよう幹の上のほうに着生しています。幹や枝にはさらにコケが生えています。シダやコケに霧が触れると、水滴となり、地面に落ちます。こうして照葉樹の森全体で、豊富な水が集まるようになっています。
水が集まり、やがて1つの流れとなり、滝となります。マデイラ島ではあちこちで水、滝を見ることができます。
プライド・オブ・マデイラ(Echium nervosum)
風の強い海沿いに咲く花で、プライド・オブ・マデイラ(Echium nervosum)と呼ばれています。固有種。
国名 / エリア | ポルトガル / ヨーロッパ |
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登録年 | 1999 |
登録基準 | 文化遺産 (ix) (x) |
備考 | ■関連サイト Laurisilva of Madeira(UNESCO) |