サン・ジミニャーノ歴史地区

Historic Centre of San Gimignano

イタリア中部、トスカーナ地方のサン・ジミニャーノは、古くからの巡礼路の中継地点として機能し、12世紀に自由都市として独立しました。14世紀に飢饉と疫病の蔓延により人口が激減し、街はフィレンツェ支配下の他の地域と同等に格下げされましたが、これにより中世以降に多くのイタリアの古都で行われた都市再開発をまぬがれました。このため、サン・ジミニャーノ歴史地区では、現在まで封建時代の雰囲気と外観が保たれています。

自由都市を支配していた貴族や商人は、富と権力の象徴として、高いもので50m以上に及ぶ塔を建設しました。72あったとされる塔のうち14が現存し、街の景観を特徴づけています。また、歴史地区の大聖堂には、14世紀と15世紀のフレスコ画などイタリア美術の傑作が、建築当時の環境のままに残されています。

国名 / エリア イタリア / ヨーロッパ
登録年 1990
登録基準 文化遺産 (i) (iii) (iv)
備考 ■関連サイト
Historic Centre of San Gimignano(UNESCO)

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