ゴーハムの洞窟群

Gorham's Cave Complex

ゴーハムの洞窟群は、イベリア半島の南端、アフリカを臨むイギリス領のジブラルタルにあります。ロック・オブ・ジブラルタルと呼ばれる、岬をなす険しい石灰岩の断崖にある4つの洞窟から、ネアンデルタール人や初期の現生人類が約12万年にわたり生活をした痕跡が見つかっています。彼らが鳥や海洋生物を食料とし狩猟を行っていたこと、装飾に羽毛を使っていたことがわかったほか、岩を彫って描かれた抽象的な壁画が残り、中でも古いものは39000年前のものとされています。また、洞窟の堆積物からはイベリア半島の気候や環境条件の長期間にわたる推移を見て取ることができます。

ゴーハムの洞窟群は、ネアンデルタール人の生活文化、さらには人類の進化に関する研究において極めて重要であり、2016年に世界遺産に登録されました。

国名 / エリア イギリス / ヨーロッパ
登録年 2016
登録基準 文化遺産 (iii)
備考 Gorham's Cave Complex(UNESCO)

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