「オラシュチエ山脈のダキア人の要塞群」は、ルーマニア中央部、オラシュチエ山脈およびその周辺地域に点在しています。紀元前1世紀から紀元後1世紀にかけて、ローマ帝国の侵攻に備えダキア王国によって築かれた6つの要塞群で構成されています。
これらの要塞群は、古典世界の建築技術と後期ヨーロッパ鉄器時代の軍事および宗教的な建築概念を融合させた、独自の「ムルス・ダキスク様式」を生み出しました。このスタイルは、当時の建築技術の革新性とダキア文明の高度な発展を象徴しており、他には見られない特徴的な軍事建築を形成しています。
さらに、丘陵地帯に築かれた要塞とその周辺の都市型集落は、後期ヨーロッパ鉄器時代における防衛施設の代表的な例であり、その時代の文化的、軍事的発展の重要な証として高く評価されています。
国名 / エリア | ヨーロッパ / ルーマニア |
---|---|
登録年 | 1999 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iii) (iv) |
備考 | Dacian Fortresses of the Orastie Mountains(UNESCO) |