ブルーマウンテン山脈とジョン・クロウ山地は、ジャマイカ東部に位置し、国土の約20%を占める広大な高山地帯です。標高850〜2,256メートルに及ぶこの地域には、豊かな熱帯高山雨林が広がり、独自の自然と文化が共存しています。
この地は、植民地時代に自由を求めたマルーン(逃亡奴隷)たちの避難地であり、彼らの生活や自由と生存を得た歴史的な痕跡は、「ナニー・タウン・ヘリテージ・ルート」や遺構に色濃く残されています。また、山と深く結びついた精神文化は今日も受け継がれており、ユネスコ無形文化遺産としても認められています。さらにこの地域は、カリブ海地域の生物多様性ホットスポットであり、標高900〜1,000メートル以上では被子植物の約半数が固有種です。その多くがこの地にしか見られず、絶滅危惧種を含む貴重な動植物が数多く生息しています。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / ジャマイカ |
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登録年 | 2015 |
登録基準 | 複合遺産 (iii) (vi) (x) |
備考 | Blue and John Crow Mountains(UNESCO) |