ビソトゥーン

Bisotun

ビソトゥーン

ビソトゥーンの概要

イラン西部のビソトゥーン(Bisotun)には、先史時代から続く歴代の王朝の遺跡が残る、世界文化遺産です。紀元前8~前7世紀のメディア王国、紀元前6~前4世紀のアケメネス朝ペルシア、3~7世紀のササン朝ペルシア、13~14世紀のイル・ハン朝に至ります。

特に貴重なものが、紀元前521年にダレイオス1世がアケメネス朝ペルシアの王位についたことを記念したレリーフと碑文。地上100m以上の高い場所にあり、高さ3m・幅5.5mの浮き彫りになっています。

ビソトゥーンのレリーフ

レリーフには、不当に王位を奪ったとされるメディア王国の神官ガウマタを、ダレイオス1世が踏みつけている姿が描かれています。
碑文には、ダレイオス1世の戦いの様子がエラム語・バビロニア語・古代ペルシア語の3言語で、1200行にわたり記されています。

この碑文は、ペルシア帝国の歴史を表したアケメネス朝時代唯一の歴史的文書であることや、楔形文字の解明に大きく貢献した点でも資料的価値が高く、2006年に世界文化遺産に登録されました。


国名 / エリア アジア / イラン
登録年 2006
登録基準 文化遺産 (ii) (iii)
備考 ■関連サイト
Bisotun(UNESCO)

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