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概要
ベルリンのモダニズム集合住宅群はドイツにある2008年に登録された世界遺産で、「ヴァイマルとデッサウのバウハウスとその関連遺産群」「ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群」に続く、モダニズム建築の世界遺産です。世界遺産の対象はベルリンにある6つの集合住宅で、20世紀初頭に産業化に伴う人口増加による深刻な住宅不足を解消するためにベルリン市内に計画された、労働者向けの安価な低所得者向けの近代的な公共住宅群です。
ベルリンのモダニズム集合住宅群は建設当時、超一流の建築家達が携わっているので、新しい建材、デザインを取り入れて、芸術と技術の融合を目指した設計になっています。衛生的で快適、かつ見た目にも美しい集合住宅のため、現在においても洗練された芸術的な容姿を見せてくれます。賃貸でも分譲でも未だに人気が衰えないのも頷けます。
構成資産
ベルリンのモダニズム集合住宅群として登録されている建物は次の通り。
1.ガルテンシュタット・ファルケンベルク(1913~1916年)
2.ジードルング・シラーパルク(1924~1930年)
3.グロースジードルング・ブリッツ(1925~1930年)
4.ヴォーンシュタット・カール・レギーン(1928~1930年)
5.ヴァイセ・シュタット(1929~1931年)
6.グロースジードルング・ジーメンスシュタット(1929~1934年)
1のガルテンシュタット・ファルケンベルクを除く残りの5つ1920年代後半から1930年代初頭にかけてのヴァイマル共和国時代に建てられました。
建設に携わったのはバウハウスの初代校長であるヴァルター・グロピウスやマルティン・ワグナー、ハンス・シャロウン、ブルーノ・タウトと言った当時の代表的な建築家達です。建設から100年近く経っている現在でも分譲や賃貸でともに高い人気を得ています。そのなかでもグロースジードルング・ブリッツ(1925~1930年)にあるブルーノ・タウトの名前が付いた「タウテス・ハイム(タウトの家)」は、観光客が泊まって体験できるホテルとなりました。
ベルリン中央駅
ベルリンはモダニズム集合住宅群と言う世界遺産がある反面、新しい建物もたくさんあります。その中でも美しいのは「ベルリン中央駅」。2006年サッカーワールドカップに合わせた開業でした。
建物は地上3階地下2階で、建物中央は吹き抜け、建物全体は鉄骨とガラスで出来ており、建築技術やデザインが素晴らしい、一見の価値があるものです。
国名 / エリア | ドイツ / ヨーロッパ |
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登録年 | 2008年 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iv) |
備考 | ■関連サイト Berlin Modernism Housing Estates(UNESCO) |