アルダビールのシェイフ・サフィー・ユッディーンの修道院と聖者廟複合体

Sheikh Safi al-din Khānegāh and Shrine Ensemble in Ardabil

イラン北西部にある「アルダビールのシェイフ・サフィー・ユッディーンの修道院と聖者廟複合体」は、サファビー朝の前身となったサファビー教団の始祖の廟を含む、スーフィズム(イスラム神秘主義)を代表する歴史的建造物群です。2010年に世界遺産に登録されました。

イランの伝統的様式に基づき16世紀初頭から18世紀末にかけて建てられたこの建造物群は、空間を最大限利用し、住居、バザール、公衆浴場、図書館、モスク、学校、霊廟、貯水池、病院、厨房、パン屋、オフィスといった多様な機能を備えています。社会、公益、文化、教育的要素を凝縮した社会の縮図と言えるでしょう。

シェイフの廟に至る道は、スーフィズムの7つの段階を表す7区分に分割され、同じく8つの心構えを表す8つ門が設けられています。

豪華に装飾されたファサードとインテリアに、アンティークの工芸品の素晴らしいコレクションが状態良く保存されており、スーフィズムを代表する建築美を誇るとともに、中世イスラム建築の要素を結集させた貴重な遺産です。

国名 / エリア アジア / イラン
登録年 2010
登録基準 文化遺産 (i) (ii) (iv)
備考 Sheikh Safi al-din Khānegāh and Shrine Ensemble in Ardabil(UNESCO)

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