スペイン中部のアランフェスは、首都マドリードから南に50kmほどに位置しています。16世紀にスペイン王フェリペ2世の命で建設された王宮にはじまり、豊かな自然が好まれ、その後18世紀にかけてブルボン王朝の王家の夏用の離宮や数多くの庭園がつくられ、アランフェスの街が生まれました。
アランフェスの王宮からタホ川に沿って、フランス式の幾何学的な庭園やイギリス式の庭園が連なります。川の蛇行を巧みに生かした水の景観、森林や果樹園の農地景観、宮殿などの人工建造物、木々が茂る大通りや碁盤目状に区画整理された街並みなど、多様な要素が生み出す洗練された独特の景観が街に広がっています。
自然と人間が生み出した建築からなる景観が何百年も維持され、景観デザインの段階を示す好例として評価が高く、「アランフェスの文化的景観」として2001年に世界遺産に登録されました。
国名 / エリア | スペイン / ヨーロッパ |
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登録年 | 2001 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iv) |
備考 | Aranjuez Cultural Landscape(UNESCO) |