ソチカルコの古代遺跡地帯は、メキシコ中南部のモレロス州に位置する、メソアメリカ最古級の都市遺跡の一つです。複雑な都市計画や宗教・社会構造を持ち、石彫刻や壁画、ピラミッドなど優れた考古遺産が残されています。
650〜900年の古典期後期には、テオティワカン衰退後の政治的不安や交易競争の中、防御に優れた要塞都市として重要な役割を果たしました。7世紀後半にゲレロ州などの連合体により丘陵上に築かれた都市は、城壁に囲まれた居住区、市場や球技場、宮殿、支配階級用の寺院群が三層構造で配置されています。中心広場の「羽毛の蛇神の神殿」にはテオティワカンのケツァルコアトルを象った精緻な彫刻が見られます。都市は9世紀末に放棄されましたが、、中部高原、メキシコ湾岸、マヤ地域の文化が融合した建築や美術が状態良く保存されています。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / メキシコ |
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登録年 | 1999 |
登録基準 | 文化遺産 (iii) (iv) |
備考 | ■関連サイト Archaeological Monuments Zone of Xochicalco(UNESCO) |