メキシコ・シティの東の方に位置するプエブラ州の州都プエブラ。スペイン植民地時代のカトリック教会の建物等が立ち並ぶ美しい景観のこの街は、1987年にプエブラ歴史地区として世界文化遺産に登録されました。
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概要
メキシコ・シティの東の方角にあるプエブラという街は、スペイン植民地時代の宗教建築物が数多く残され、美しい街並を保っています。
プエブラでは、陶器作りに最適な土がとれ、スペイン人たちはこの土を使用してタイルを作りました。タラベラ焼きという陶器が有名な街でもあります。
スペイン植民地時代の歴史を感じさせる宗教建築群やタイル張りの建物など、気品ある街並が残っているため、プエブラ歴史地区として、1987年に世界文化遺産に登録されました。
歴史
プエブラは、1531年に、スペインによるキリスト教の布教によって建設が始まりました。キリスト教を人々に広めるために、街には教会がたくさん建てられました。
スペインの植民地となったプエブラは、メキシコ・シティとベラクルスを結ぶ交通の要塞として大いに発展しました。
世界遺産登録の経緯
スペインによるキリスト教布教が行われたプエブラの街には、カトリック教会の建築物が数多く建設されました。
スペイン植民地時代の面影を残す教会建築群、プエブラの焼き物であるタイルを使用した建物等が、碁盤の目状にきちんと整備された綺麗な街並の中に今も存在していることから、1987年にプエブラ歴史地区として世界文化遺産に登録されました。
必見ポイント
サントドミンゴ教会
キリスト教のドミニコ会の創設者である聖ドミンゴを記念した、赤、黄、白の外観の教会です。1571年から1647年にかけて建設されました。
ロザリオ礼拝堂
サントドミンゴ教会内にある礼拝堂で、1690年に完成しました。壁、柱、聖壇等はとても細かい彫刻で埋め尽くされ、至る所が金箔で覆われていて、その豪華さに圧倒されます。幼いイエスを抱いたマリア像が飾られていて、そのマリア像がかぶる黄金の冠には宝石がちりばめられています。
プエブラ大聖堂
1575年から1649年に建設された、二つの鐘楼を持つ、とても背の高い存在感のある教会です。街の中心部にあるソカロ(アルマス広場)の南にあります。門扉の歴代スペイン王の肖像の彫刻、重厚で豪華な内装等は必見です。
砂糖菓子の家
18世紀に建設された副王の迎賓館で、現在は博物館になっています。赤いタイルと白い装飾の外観はまるで砂糖菓子のようです。このことから、砂糖菓子の家、という名前が付けられています。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / メキシコ |
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登録年 | 1987 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iv) |
備考 | ■関連サイト Historic Centre of Puebla(UNESCO) |