ヨルダン北部に位置するウンム・アル−ジマールは、紀元5世紀頃に成立して8世紀末まで続いた農村集落遺跡です。ローマ時代の集落跡の上に発展し、三つの地区に分かれた中庭付き多層住宅群と16の教会から構成されています。
玄武岩を用いた建築は、実用性・耐久性・経済性を備えたハウラニア地方特有の様式を示しており、初期ローマ期の軍事建築を再利用した構造も地域文化の継承を物語っています。また、貯水池と水路からなる高度な集水システムが整備され、周囲のワディと結びつくことで農地の灌漑を可能にしていました。これらの遺構は、ビザンツ期から初期イスラム期にかけてのハウラン高原における農牧生活と、その社会的・文化的価値観をよく伝えてており、時代の変遷を超えて地域の建築的特徴と伝統を保持してきた、ハウラン文化の持続性を象徴する代表的な農村集落です。
| 国名 / エリア | アジア / ヨルダン | 
|---|---|
| 登録年 | 2024 | 
| 登録基準 | 文化遺産 (iii) | 
| 備考 | ■関連サイト Umm Al-Jimāl(UNESCO) | 

 
							
							
							
															 
							
							
							
															 
							
							
							
															 
										
					 
									 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	 
										
										
										
																	