ドイツ西部、ライン川上流に位置する3つの司教都市、シュパイアー、ヴォルムス、マインツには、ヨーロッパ中部や東部に定住したユダヤ人・アシュケナジムの最初期の居住地区、シナゴーグの複合体、墓地の遺構が残されています。これらは、11世紀から14世紀の建造物を中心とするアシュケナジムの生活文化の発祥の地であり、独特の習慣や定住様式を明確に反映する、中世のユダヤ人ディアスポラのコミュニティや墓地の先駆的な例です。その形状やデザインは、アルプス以北の中央ヨーロッパ、フランス北部、イギリス全域のユダヤ建築、宗教建築や埋葬文化に影響を与えました。
「シュパイアー、ヴォルムス、マインツのユダヤ人コミュニティの遺産群」として、2021年に世界遺産に登録されました。
国名 / エリア | ドイツ / ヨーロッパ |
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登録年 | 2021 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iii) (vi) |
備考 | ShUM Sites of Speyer, Worms and Mainz(UNESCO) |