シーウェル鉱山都市は、チリ中部アンデス山脈の標高2,200メートル超の急斜面に位置する、世界最大の地下銅山エル・テニエンテの上に築かれた企業街です。1905年、アメリカ人技師ウィリアム・ブラーデンにより開発が始まり、道路や鉄道、選鉱施設や労働者の居住地などが整備され、最盛期の1968年には最大で15,000人が暮らしました。
町は歩行者専用の階段や通路が張り巡らされた独特な都市構造を持ち、「階段の町」とも呼ばれます。住居と商業施設が一体となった建物や選鉱場などの建設には、木材と鉄を活用した高度な創意工夫が見られ、その建築は簡素さと機能性、モダニズムの特徴を備えています。1970年代に町は無人となりましたが、鉱山都市の街並みは保存されています。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / チリ |
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登録年 | 2006 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) |
備考 | Sewell Mining Town(UNESCO) |