リオ・プラタノ生物圏保護区は、中米ホンジュラスの北東部モスキティア地方に位置する、約52万ヘクタールに及ぶ同国最大の自然保護区です。山岳地帯からカリブ海沿岸まで広がる保護区はプラタノ川の全流域を含み、隣国ニカラグアのボサワス保護区と繋がり、アマゾン以北で最大規模の森林地帯を形成しています。
この地域は、熱帯雨林、湿地、ラグーン、マングローブなど多様な自然環境が共存する生態系の宝庫です。586種の植物と721種以上の脊椎動物が確認されており、絶滅の危機にあるクモザル、バク、ジャガー、マナティ、オオアリクイのほか、多くの希少な鳥類や爬虫類も生息しています。人為的な影響が少なく、原生的な自然が現在も良好に保たれている点も、この保護区の大きな価値のひとつですが、近年は違法伐採や密猟などの脅威もあり、保全と持続可能な利用が課題となっています。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / ホンジュラス |
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登録年 | 1982 |
登録基準 | 自然遺産 (vii) (viii) (ix) (x) |
備考 | Río Plátano Biosphere Reserve(UNESCO) |