イタリア北西部、カラフルな家屋が特徴的な海沿いの村チンクエ・テッレと、15km離れたポルトヴェーネレの間に続くリグーリア海岸。この地では12世紀以降、何世紀にもわたり、ブドウやオリーブの木を栽培するための石垣で囲われた段々畑が集中的に開発されてきました。段々畑には長さが2kmにおよぶものもあり、海抜数メートルから耕作に適した最高高度である海抜 400 メートルまで、急斜面に沿って広がっています。海に面した急勾配の痩せた土地という険しい自然環境の中、段々畑の維持管理と農産物栽培の成功は、農業に対する共同体的なアプローチと、コミュニティの協力と連携なくして成立しえませんでした。
「ポルトヴェネーレ、チンクエ・テッレ及び小島群」は、過去千年にわたるこの地における人間の定住の継続的な歴史と伝統的な生活様式を示す証拠であり、人間の努力によりつくられた、卓越した価値を有する文化的景観です。
国名 / エリア | イタリア / ヨーロッパ |
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登録年 | 1997 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iv) (v) |
備考 | ■関連サイト Portovenere, Cinque Terre, and the Islands (Palmaria, Tino and Tinetto)(UNESCO) |