ペルセポリス

Persepolis

「ペルセポリス」は、イラン南部のファールス地方に位置する古代ペルシャ帝国の都で、アケメネス朝のダレイオス1世によって紀元前518年頃に建設が始まりました。1979年にはユネスコの世界文化遺産に登録されています。

ペルセポリスは、ペルシャ帝国の威光と多民族統治を象徴する儀礼都市であり、特に新年の祭典「ノウルーズ」の際に各地の使節団が貢ぎ物を携えて参列する場として機能しました。広大な台地を削り出して造られた人工の基壇の上には、「アパダナ(謁見の間)」や「百柱の間」などの壮麗な宮殿群が建ち並び、壁面にはペルシャ、メディア、バビロニア、エジプトなど各地の民族を表す精緻な浮彫が施されています。

建築様式は、ペルシャ独自の様式に加え、周辺文明の影響を融合させた国際的な特色を持っており、古代建築の最高峰と称されています。紀元前330年、アレクサンドロス大王によって一部が焼き払われ廃墟となりましたが、現在もその壮大な遺構が残されており、古代オリエント世界の政治・文化の中心地としての栄華を今に伝える貴重な遺産です。


国名 / エリア アジア / イラン
登録年 1979
登録基準 文化遺産 (i) (iii) (vi)
備考 ■関連サイト
Persepolis(UNESCO)

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