「周口店の北京原人遺跡」は、中国北京市房山区にある旧石器時代の人類遺跡で、1987年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この遺跡は、約70万~20万年前に生きていた「北京原人(ホモ・エレクトス・ペキネンシス)」の化石が発見されたことで、世界的に注目されました。
1920年代からの発掘調査により、40体以上の北京原人の化石をはじめ、石器や動物の骨、炉の跡などが発見されています。これらの出土品は、初期人類が火を使用し、狩猟や生活を営んでいた証拠として極めて重要です。
また、同じ遺跡からは、約3万年前の「山頂洞人(ホモ・サピエンス)」の化石や装飾品も見つかっており、人類の進化と文化の発展を示す上で大きな価値を持ちます。
周口店遺跡は、アジアにおける古人類研究の中心地であり、人類の進化や知的活動を解明する鍵となる場所です。その学術的重要性と保存状態の良さから、世界的にも高く評価されている貴重な文化遺産です。
国名 / エリア | アジア / 中華人民共和国 |
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登録年 | 1987 |
登録基準 | 文化遺産 (iii) (vi) |
備考 | ■関連サイト Peking Man Site at Zhoukoudian(UNESCO) |