ゴール旧市街とその要塞群

Old Town of Galle and its Fortifications

ゴール旧市街

「ゴール旧市街とその要塞群」は、スリランカ南西部の海沿いに位置する歴史的な港町で、2004年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。この地は、16世紀にポルトガル人によって築かれたのが起源で、その後17世紀にオランダ東インド会社が占領し、大規模な要塞化が進められました。現存する要塞の多くはこのオランダ時代に建設されたものです。

ゴールの要塞は、三方を堅固な石造りの城壁と堀で囲まれ、外敵の侵入を防ぐ防衛機能を備えつつ、内部には教会、倉庫、住宅、行政機関などが整然と配置され、都市としての機能も果たしていました。その都市計画と建築には、ヨーロッパの植民地建築と南アジアの伝統的な技術が融合しており、コロニアル建築の貴重な例とされています。

今日のゴール旧市街は、石畳の道や白壁の建物、美しい海岸線を背景に、歴史と文化が色濃く残る町並みとして人気を集めています。また、要塞内には現在も人々が生活しており、過去と現在が共存する特異な文化景観を形成しています。ゴールは、南アジアにおけるヨーロッパ植民地建築の保存状態が最も良い都市の一つとして、世界的に高い評価を受けています。

国名 / エリア アジア / スリランカ
登録年 1991
登録基準 文化遺産 (iv)
備考 ■関連サイト
Old Town of Galle and its Fortifications(UNESCO)

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