ニュー・ラナーク

New Lanark

イギリスのスコットランド南部の大都市グラスゴーから南へ約30kmにあるニュー・ラナーク村は、18世紀末から19世紀初頭にかけて造られた綿紡績工場と労働者の住宅や施設が立ち並ぶ産業コミュニティー。

18世紀にグラスゴーの実業家であったデヴィッド・デイルが、リチャード・アークライトが開発した水陸紡績機を導入し、綿花の大量生産ができる紡績工場と、そこで働く労働者と家族のための住宅をこの地に建設しました。デイルの娘婿であるロバート・オーウェンは人道主義者として名高く、労働者の教育や福祉が事業の効率に好循環をもたらすと考えていました。このため、労働組合や長時間労働撤廃などのルールを設け、労働者のための無料の医療施設や、労働力であった子どもたちが教育を受けられる学校を設立するなど、労働者の健康と質の高い生活を促す仕組みを充実させていきました。村に設置された購買所では一括購入で品物を安く仕入れ、労働者に生活必需品を原価に近い値段で販売し、これは後の生活協同組合へと発展しました。こうして名声を得たニュー・ラナークは、理想的な産業コミュニティーとしてヨーロッパ各地で知られるようになりました。

ニュー・ラナークの工場は1968年まで操業していました。1974年から修復作業が行われ、現在建物は博物館や店舗などに使用されており、今でも居住者がいます。2001年に世界遺産に登録されました。

国名 / エリア イギリス / ヨーロッパ
登録年 2001
登録基準 文化遺産 (ii) (iv) (vi)
備考 New Lanark(UNESCO)

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