「コンソの文化的景観」は、エチオピア南部諸民族州の乾燥した丘陵地帯に広がる地域で、人々が厳しい自然環境に適応しながら築いた卓越した農耕と集落文化を伝えています。
石を積み上げた段々畑は土壌の流出を防ぎ、水を効率的に利用して農業を可能にするもので、高さ5メートルに達する石垣が山の等高線に沿って連なります。高台には防御のための城壁都市(パレタ)が築かれ、その中心にある共同空間「モラ」や、世代交代を記念して立てる巨石、木彫の墓標、共同管理の貯水池などに、自然と共生する生活の知恵が表れています。これらの景観は、人々の努力と共同体の結束による伝統的な社会構造と持続的な土地利用を示す優れた例であり、今も生きた文化として受け継がれています。
| 国名 / エリア | アフリカ / エチオピア | 
|---|---|
| 登録年 | 2011 | 
| 登録基準 | 文化遺産 (iii) (v) | 
| 備考 | ■関連サイト Konso Cultural Landscape(UNESCO)  | 
                        
