クエバ・デ・ラス・マノスは、アルゼンチン南部、深い峡谷を流れるピントゥラス川と雄大な自然景観に囲まれた場所に位置する先史時代の岩絵遺跡です。「手の洞窟」を意味する名の通り、約9,300年前から1,300年前にかけて描かれた、手形のステンシルや狩猟場面などの壁画が残されています。
洞窟内外には、グアナコなどの動物、人間と動物の狩猟シーンが生き生きと描かれており、顔料には赤や黒などの天然鉱物が使われています。これらは、南米最古級の狩猟採集民による文化活動を示すもので、パタゴニアにおける初期人類の生活や技術を知る上で貴重な手がかりとなっています。峡谷に囲まれた壮麗な自然環境とともに、芸術的価値・歴史的価値ともに極めて高く、保存状態も良好です。世界的にも類を見ない先史芸術の遺産として高く評価されています。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / アルゼンチン |
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登録年 | 1999 |
登録基準 | 文化遺産 (iii) |
備考 | ■関連サイト Cueva de las Manos, Río Pinturas(UNESCO) |