バーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群 

Cultural Landscape and Archaeological Remains of the Bamiyan Valley

アフガニスタン中部、ヒンドゥークシュ山脈に抱かれた「バーミヤン渓谷の文化的景観と考古遺跡」は、渓谷とその支流に点在する8つの独立した遺跡から成る連続遺産です。かつては高さ55メートルと38メートルの二体の巨大仏像が断崖に刻まれていましたが、2001年にタリバンにより破壊されました。3世紀から5世紀にかけて築かれた石窟群が連なり、仏教僧院や礼拝堂、聖域を形成し、壁画や仏像の遺構が当時の仏教文化を伝えています。

これらは、1世紀から13世紀にかけて古代バクトリアで展開した仏教美術と宗教文化を示すとともに、インド、ヘレニズム、ローマ、ササン朝、さらにはイスラームの影響を融合させた歴史の証です。壮大な仏像と石窟美術はガンダーラ様式の傑作とされ、また巡礼の中心地として栄えた歴史を伝える点が高く評価されています。その象徴的価値ゆえに、2001年の破壊を含め度重なる被害を受け、世界を震撼させました。

国名 / エリア アジア / アフガニスタン
登録年 2003年
登録基準 文化遺産 (i) (ii) (iii) (iv) (vi)
備考 危機遺産

■関連サイト
Cultural Landscape and Archaeological Remains of the Bamiyan Valley(UNESCO)

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