朝鮮王陵

Royal Tombs of the Joseon Dynasty

概要

朝鮮王陵は大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国にある朝鮮王朝時代の歴代の王族の王陵です。王陵とは強大な権力を持った支配者を埋葬した、地上に大きな構造物を持つお墓。
1408年から1966年のおよそ5世紀にわたって作られ、2009年6月27日に大韓民国が申請した朝鮮王陵40基が朝鮮王陵としてユネスコの世界遺産に登録されました。大韓民国で世界遺産として登録されたものとしては9番目となります。

朝鮮王朝の王陵は全部で42基ありますが、残りの2基は廃位(王の地位から追放された)王の墓と墓の場所が朝鮮民主人民共和国にありますので除かれました。

世界遺産登録の経緯

朝鮮王陵
Image from Pixabay

朝鮮王陵がある場所は、朝鮮王朝の首都漢都(今のソウル)から10里以上100里まで離れた地域(4㎞以上40㎞以内の距離)の風水学的に優れた場所が選ばれています。王陵は神聖な場所ですので、極力建築物を排しているため、周りは緑豊かで景観にも優れています。

519年にも及ぶ李氏朝鮮時代の歴代王の王陵は、建造当時から管理が行き届いてきたため保存状態がよく、王を祀る行事が現在でも行われている点が優れているとされ、世界遺産登録されました。ソウル中心部から離れて点在し観光に不便な場所にある王陵ですが、世界遺産に登録されたことで多くの人々が訪れるようになっています。

朝鮮王陵と宗廟の関係

宗廟

宗廟も李氏朝鮮時代の王を祀っている場所でユネスコ世界遺産に登録されていますが、宗廟は「王の霊魂」を祀るところで、王陵は「王の肉体」を葬るところとなります。
それによって2つとも世界遺産に登録されることとなりました。

国名 / エリア アジア / 大韓民国
登録年 2009年
登録基準 文化遺産 (iii) (iv) (vi)
備考 ■関連サイト
Royal Tombs of the Joseon Dynasty(UNESCO)

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