イタリア中部、トスカナ地方に位置するオルチア渓谷は、ルネサンス期の美的感覚を豊かに示す田園風景の景観です。14世紀と15世紀に都市国家シエナに統合された際、理想的な統治モデルを反映し、美的に優れた景観をつくる目的で開発されました。
なだらかな平原にそびえたつ円錐形の丘陵の上に要塞化された集落があり、特徴的な糸杉の群落と並木道が道筋を定めています。世界遺産には、ローマやエルサレムへ向かう中世の巡礼路、沿道の町や村、修道院や聖堂、革新的な土地管理システムを反映した農業と牧畜の景観が含まれています。オルチア渓谷の風景の独特の美学は、多くの芸術家にインスピレーションを与えました。
国名 / エリア | イタリア / ヨーロッパ |
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登録年 | 2004 |
登録基準 | 文化遺産 (iv) (vi) |
備考 | ■関連サイト Val d'Orcia(UNESCO) |