ジャムのミナレットと考古遺跡群

Minaret and Archaeological Remains of Jam

アフガニスタン西部、標高1,900メートルの険しい谷間にそびえるジャムのミナレットは、12世紀末にゴール朝のスルタンの命により建立された高さ65メートルの壮麗な塔です。焼成レンガで築かれたその外観は、幾何学的な浮彫装飾とトルコ石色の銘文に彩られ、当時の卓越した芸術性と構造工学の粋を今に伝えています。周辺には、11~12世紀のヘブライ語碑文を刻んだ石群、城塞や塔など、ゴール朝の集落遺構が残されており、これらとともに「ジャムのミナレットと考古遺跡群」を形成しています。

ジャムのミナレットは、イスラム建築と装飾の精華を示す傑作であり、地域の建築様式に大きな影響を与えただけでなく、インド・デリーのクトゥブ・ミナールをはじめとする広域への建築文化の伝播にもつながった点で高く評価されています。

国名 / エリア アジア / アフガニスタン
登録年 2002年
登録基準 文化遺産 (ii) (iii) (iv)
備考 ■関連サイト
Minaret and Archaeological Remains of Jam(UNESCO)

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