古都アレッポ

Ancient City of Aleppo

世界遺産「古都アレッポ」は、シリア北部に位置する歴史的都市で、人類最古の定住地の一つとされ、その起源は紀元前2千年紀以前にさかのぼります。古代から中世、近世に至るまで、アレッポは地中海とメソポタミア、アジアを結ぶ交易の要衝として繁栄し、様々な文化と宗教が交差する多民族都市として発展してきました。特にイスラム時代には、文化、商業、宗教の中心地として中東随一の都市の一つに数えられました。

旧市街には、アレッポ城、ウマイヤド・モスク、壮大なスーク(市場)、隊商宿(キャラバンサライ)、神学校、浴場などが密集し、イスラム建築と都市構造の傑作とされています。これらの建造物は、13世紀から17世紀にかけて建てられたものが多く、石造りの建築様式や細部の装飾にその美しさが表れています。

その歴史的価値と保存状態の良さから、アレッポ旧市街は1986年にユネスコ世界遺産に登録されました。しかし、2012年以降の内戦により多くの歴史的建造物が被害を受け、現在は危機にさらされている世界遺産(危機遺産)にも指定されています。


国名 / エリア アジア / シリア
登録年 1986年
登録基準 文化遺産 (iii) (iv)
備考 ■関連サイト
Ancient City of Aleppo(UNESCO)
危機遺産

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