タイ東北部にあるプー・プラバート歴史公園は、ドヴァーラヴァティー時代(7~11世紀)の「セーマ石」伝統を最もよく伝える遺跡です。
プー・プラバートに見られる氷河の動きや侵食で形成された巨大奇岩群は、約二千年前の先史時代から人々に崇拝され、人や動物などを描いた岩絵が残ります。7世紀に仏教が伝わると、聖域を示す境界標として多くのセーマ石が立てられ、プー・プラバートは宗教的中心地となりました。現在も当時の位置に残るセーマ石群は世界最大規模で、仏教儀式に基づく設置形式や様式の発展を示しています。また、4世紀以上にわたるセーマ石の建立によって景観が意図的に整えられており、ドヴァーラヴァティー期に栄えた独自の宗教文化と土地利用のあり方を伝えています。
国名 / エリア | アジア / タイ |
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登録年 | 2024 |
登録基準 | 文化遺産 (iii) (v) |
備考 | ■関連サイト Phu Phrabat, a testimony to the Sīma stone tradition of the Dvaravati period(UNESCO) |