ヴァロンゴ埠頭考古遺跡

Valongo Wharf Archaeological Site

ブラジル・リオデジャネイロ市の港湾地区に位置するヴァロンゴ埠頭考古遺跡は、1811年に奴隷アフリカ人の上陸を円滑に行うため建設されました。推定で最大90万人のアフリカ人捕虜が、この埠頭を経由してアメリカ大陸へ強制的に渡ったとされています。

海岸の自然地形に沿って砂の上に大小の切石を敷き詰め、海へと下る階段や緩やかなスロープを備えた構造が特徴的です。ヴァロンゴ埠頭は、奴隷制度という人類史に残る犯罪と史上最大規模の強制移住を証明する物的証拠です。アフリカ系ブラジル人に深い記憶と痛みを刻むこの場所は、「良心の場」として奴隷貿易の歴史を後世に伝え、二度と同じ過ちを繰り返さないための普遍的な教訓を示しています。

国名 / エリア アメリカ大陸 / ブラジル
登録年 2017
登録基準 文化遺産 (vi)
備考 Valongo Wharf Archaeological Site(UNESCO)

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