スオメンリンナの要塞群は、フィンランドの首都ヘルシンキ市内に属する6つの島々に、1748年以降に建設されてた海上要塞です。
建設はスウェーデン軍の司令官アウグスティン・エーレンスヴェルドにより指揮され、ヴォーバンの要塞理論をこの地域の特殊な地理的特徴に適応させ執り行われました。全長約8㎞におよぶ城壁で囲われたこの要塞は、当時この地を統治していたスウェーデンにより対ロシア防衛の目的で建てられましたが、19世紀に主権が移るとロシア、さらに1917年のフィンランド独立後はフィンランドと、長年にわたり3つの異なる主権国家を守る役割を果たしてきました。第二次世界大戦後、要塞の軍事的役割は低下し、1973年にこの地は民間目的に転用され、現在は観光地としてにぎわっています。
国名 / エリア | フィンランド / ヨーロッパ |
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登録年 | 1991 |
登録基準 | 文化遺産 (iv) |
備考 | Fortress of Suomenlinna(UNESCO) |