大ボルハン・ハルドゥン山は、モンゴルの北東部、中央アジアのステップ草原がシベリアのタイガの針葉樹林が出会うヘンティー山脈の中央部に位置しています。万年雪に覆われた山々から生まれた河川が北に南に流れこみ、その自然は古くから山岳信仰の聖地とされてきました。「大ボルハン・ハルドゥン山とその周辺の聖なる景観」として、2015年に世界遺産に登録されました。
大ボルハン・ハルドゥン山は、チンギス・ハーンが誕生し、埋葬された地として知られています。彼は山岳信仰に熱心で、モンゴル帝国の統一を図るうえでも信仰を重要視していたと伝えられています。山岳信仰は15世紀後半以降、仏教の台頭により衰退しましたが、1990年代よりその復興が奨励され、古来のシャーマニズムと仏教が融合した様式の儀式が現在もこの地で執り行われています。山岳信仰ゆかりのオボーと呼ばれる石の標柱が各所に見られ、参拝者により青い布が巻き付けられるのもこうした儀式の一環です。
国名 / エリア | アジア / モンゴル |
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登録年 | 2015 |
登録基準 | 文化遺産 (iv) (vi) |
備考 | Great Burkhan Khaldun Mountain and its surrounding sacred landscape(UNESCO) |