「ドーラビーラ:ハラッパー文化の都市」は、インド西部クジャラート州、カッチ大湿地のカディール島に位置する古代都市遺跡。ドーラビーラは、ハラッパー文明の南方の中心地であり、紀元前3世紀から2世紀半ばにかけての南アジアで最も保存状態のよい都市遺跡の一つ、城塞都市と墓地により構成されます。
最盛期のドーラビーラの都市の構成は、職業活動に基づいて形成されたと思われる居住区を含む、階層化された社会秩序を示す計画都市であったと考えられます。高度な水利システムや石材を多用した芸術建築が存在し、ハラッパ―都市計画の傑出した例であったといえます。また、銅やカーネリアンなど様々な鉱物や原料を利用し、オマーン半島やメソポタミア地域と交易が行われていたこともうかがえます。発掘された遺跡は、1500年近くに渡り栄えた都市の集落の起源、成長、頂点、その後の衰退を、都市の構成、建築要素、その他の様々な属性における連続的な変化という形で明確に示しています。
このような点が評価され、2021年に世界遺産に登録されました。
国名 / エリア | アジア / インド |
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登録年 | 2021 |
登録基準 | 文化遺産 (iii) (iv) |
備考 | Dholavira: a Harappan City(UNESCO) |