メキシコ中北部に位置するサカテカス歴史地区は、1546年の銀鉱脈発見を契機に建設され、16〜17世紀には世界有数の銀産出地として繁栄しました。スペイン植民地時代において、同地は経済・布教・文化交流の重要な拠点となり、特に都市計画は急峻な谷間という地形に適応した特徴的な構造を持ちます。
歴史地区には、サカテカス大聖堂を中心とする15のバロック様式の宗教建築や、マラ・ノーチェ宮殿、鉄骨構造のゴンサレス市場などの世俗建築が状態良く残されています。これらの建物には、カトリック美術と先住民文化の融合も見られ、当時の多様な文化の交錯を物語っています。街並みの美しさと自然景観との調和も評価されています。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / メキシコ |
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登録年 | 1993 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iv) |
備考 | Historic Centre of Zacatecas(UNESCO) |