ヤズドはイラン高原のほぼ中心に位置し、砂漠地帯に拓かれたオアシス都市です。
ヤズドでは数千年に渡り、砂漠の厳しい環境下で限られた資源を最適に活用し、自然と調和した人間生活が営まれてきました。そのような点が評価され、「古都ヤズド」として2017年に世界遺産に登録されました。
砂漠地帯で貴重な水資源は、街に張り巡らされた地下水路を通じて水を供給するカナートシステムを利用し、巧妙に管理、分配されてきました。
環境に適応した特徴的な建築も見られます。土を使った日干しれんがの建築資材で、階下に掘りこまれた中庭や地下空間を造り出し、快適な微気候を生み出しました。
伝統的な土で造られた街並みは近代化の波を逃れ、カナートシステム、ゾロアスター教の寺院、ドーラト・アーバードのペルシャ式庭園などとともに現在まで残されています。
国名 / エリア | アジア / イラン |
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登録年 | 2017 |
登録基準 | 文化遺産 (iii) (v) |
備考 | Historic City of Yazd(UNESCO) |