ヴァッハウ渓谷の文化的景観

Wachau Cultural Landscape

メルク修道院

オーストリア中部、ドナウ川流域の山脈に抱かれた36キロに及ぶ渓谷一帯が、「ヴァッハウ渓谷の文化的景観」として世界遺産に登録されています。

この地域は先史時代から人が住み、開発がおこなわれていましたが、800年頃に葡萄畑の段々畑の景観が生まれました。気候変動やワイン市場の変化、労働力の影響を受け、耕作面積は変動しましたが、この景観は現在まで継続して残されています。

ヴァッハウの町の基本的な構造は11世紀と12世紀に遡り、中世後期から現在までほとんど変わらず存続しています。15世紀と16世紀には、木造だった家屋が石造りに置き換えられました。主に18世紀に建てられた居酒屋や宿屋、荷馬車の交代所、通行料徴収所、製粉所、鍛冶屋、塩の倉庫などの建物の多くが、現在でも商業や工芸施設として利用されており、町の構造に部分的に組み込まれています。ヴァッハウの建築や土地利用は、時間の経過とともに有機的に環境と調和し進化してきた景観を示しています。

国名 / エリア オーストリア / ヨーロッパ
登録年 2000
登録基準 文化遺産 (ii) (iv)
備考 ■関連サイト
Wachau Cultural Landscape(UNESCO)

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