ディルイーヤのトライフ地区は、サウジアラビアの首都リヤドの北西、アラビア半島の中心部に位置します。15世紀に築かれ、第一次サウード王朝の首都として機能しました。18世紀から19世紀初期には、この地の政治的・宗教的役割が増大し、トライフの城塞は一時サウード家の権力となりました。さらにこの地がイスラム変革運動の拡大を牽引しました。
オアシスの要塞都市の代表例であるトライフの城塞は、アラビア半島中央部に特有のナシュド建築・装飾様式が見られる顕著な例です。砂漠環境に適応すべく、日干しれんがを用いた宮殿建築が多く見られます。過酷な砂漠環境において人間の定住を可能としたオアシス都市の好例という点も評価され、2010年に世界遺産に登録されました。
国名 / エリア | アジア / サウジアラビア |
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登録年 | 2010 |
登録基準 | 文化遺産 (iv) (v) (vi) |
備考 | At-Turaif District in ad-Dir'iyah(UNESCO) |