世界遺産「古代都市テーベとその墓地遺跡」は、エジプト南部ナイル川沿いに位置し、紀元前16世紀から紀元前11世紀にかけて繁栄した古代エジプト新王国の首都テーベ(現在のルクソール)と、その周辺に広がる壮大な墓地遺跡を指します。1979年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。
この遺産には、壮麗なカルナック神殿やルクソール神殿といった宗教建築群、王家の谷や王妃の谷といったファラオや王族たちの墓所、さらに貴族や高官の墓などが含まれます。中でもツタンカーメン王の墓は、1922年に発見されたことで世界的に有名です。これらの遺跡群は、古代エジプト文明の宗教観、死生観、芸術、建築技術の高さを今に伝えています。
テーベは、神アメン信仰の中心地でもあり、宗教・政治・文化の一大中心地として繁栄しました。その遺構の多くが今なお良好な状態で残されており、古代文明の栄華と神秘を肌で感じることができます。世界中の考古学者や観光客を魅了し続ける、人類共通の貴重な文化遺産です。
| 国名 / エリア | アフリカ / エジプト |
|---|---|
| 登録年 | 1979年 |
| 登録基準 | 文化遺産 (i) (iii) (vi) |
| 備考 | ■関連サイト Ancient Thebes with its Necropolis(UNESCO) |
