イタリア南部、シチリア島の南東部にある「シラクーザとパンタリカの岩壁墓地遺跡」は、古代ギリシャ、古代ローマ、バロック時代の約3,000年にわたる文化的影響、多様性にあふれた地中海文化の卓越した証拠を提供しています。
シチリア島で 2番目のギリシャ植民地であるシラクーザは、コリント人によって西暦743年に設立され、ローマの政治家キケロによって「ギリシャで最も偉大な都市であり、最も美しい都市」と評されました。3000年にわたり人が居住してきたその歴史的中心地区には、古代ギリシャ時代、紀元前6世紀のドーリア式アポロ神殿、また紀元480年建立のアテナ神殿の跡が残っています。この神殿は紀元6世紀から教会として再利用され、17世紀後半にバロック様式の大聖堂として再建されました。ほかに、古代ローマ時代の劇場などの考古学的遺跡も見られます。
パンタリカは、シラクサから40km離れた岩山で、採石場の岩に掘られた5,000以上の墓が見られます。そのほとんどは紀元前13世紀から前7世紀に建てられたものです。
国名 / エリア | イタリア / ヨーロッパ |
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登録年 | 2005 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iii) (iv) (vi) |
備考 | Syracuse and the Rocky Necropolis of Pantalica(UNESCO) |